花には酒か、はたまたタレか

津軽

近所のお宅で、気になるところがあります。
塀の向こうに見える木に、すごく大きな果実がなっているのです。
表皮や葉の感じからすると柑橘類だと思うのですが、洋梨のような不思議な形をしており、子どもの頭ほどもある大きな実なので、何という種類なのか気になっていました。
子どもと、
「大きいね」
「まだ青いね。これから黄色くなるかな?」
などと会話をし、夫にもそのことを話していたので、日曜日に三人で公園で遊んだ帰りにそこを通ってみました。

ご近所の洋梨型の大きな柑橘類

そのお宅の前で足を止めて、
「ほら、これが、前に話した大きな実」
と夫に説明していたら、突然、門が開いて、年配の女性が出てきました。
お庭で何か作業をしていたのか、私たちの話が聞こえたようです。
「これ、大きいでしょう。でも、名前がわかんないの」
と、気さくに話しかけてこられました。

「こっちにもあるよ。見てみる?」
と、お庭に招き入れて、いろいろな果樹や花を見せてくれました。
お話を聞いていると、花や木を育てるのがお好きらしく、謎の果実のほかにも普通のみかんや柚子、さくらんぼなどの大木から鉢植えの花まで、お庭は植物でいっぱいでした。

そして、
「よかったら、花持ってく?」
と言われて、お庭の花をたくさん切って持たせてくれました。

普段お花を買うことのほとんどない、潤いのない暮らしなので、大変嬉しかったのですが、
花瓶はどうしよう・・・
と、帰宅して早速困難に直面しました。
細口の花器が1つだけあるのですが、たくさんお花をいただいたので到底間に合いません。
何か代わりになるものはないかと頭を巡らせていたら、そろそろ資源ごみに出そうと思っていた空き瓶を思い出しました。

司牡丹と源たれの空き瓶に花を飾る

空き瓶は2つあり、図らずも津軽のものと土佐のものでした。
一つは、津軽人の愛用する源たれの空き瓶です。
夫がこれが好きだというので、取り扱いのあるスーパーへわざわざ行って購入しています。
もう一つは、司牡丹という老舗の酒蔵の空き瓶です。
しかも純米吟醸原酒で、冬の蔵開きの際に本社でしか売っていない、まことに貴重なお酒です。

それぞれの空き瓶に花を活けたら、なかなか面白くなったので、ためしにインスタグラムにアップしてみました。
すると、早速、司牡丹のほうには、いいねがつき、コメントもいただきました!
源たれのほうには、いいねもコメントもないのですが、これは花の違いによるものか、それともお酒とタレの差によるものでしょうか。

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